平成21年上半期、警察庁の統計によると、侵入窃盗の手口別発生状況での割合の約半分が空き巣で、そのうち一戸建ての68.3%、中高層住宅の45.1%がガラス破りとなっています。空き巣などが用いる「ガラス破り」には、いくつかの手口があります。
統計データによると、約7割の空き巣が、五分間以上かかると侵入をあきらめてしまうといいます。時間がかかればかかるほど、人に見られる可能性が高くなりますから、防犯ガラスには、この時間を稼ぐという役割があります。
防犯ガラスは、特殊な樹脂膜を、板ガラス二枚の間に挟み込んで、加圧圧縮しています。「打ち破り」「こじ破り」に対して、効力をもち、ガラス面に割れが生じても、樹脂膜があるため穴をあけることが難しくなっています。この樹脂膜のない、その他のガラスには防犯性能とよべる機能は、ほとんどありません。